法人の決算の申告は、オンラインで出せます。資本金1億円以下の会社は書面でも出せますが、電子申告にすると窓口に行かずに済みます。

e-Tax

国の税金法人税・消費税

メンテナンスの時間を除いて、休日や夜でも送れる

eLTAX

地方の税金法人住民税・事業税

平日の8時30分〜24時。土日祝日と年末年始は使えない

ただし、はじめて使うときは準備に時間がかかります。決算の申告期限の 1か月前まで に済ませておくと安心です。

全体の流れ

  1. e-Taxの利用者識別番号をとる
  2. eLTAXの利用者IDをとる
  3. 代表者の電子証明書を用意する
  4. 申告書を作るソフトを決める
  5. ダイレクト納付を届け出る納付もオンラインにする場合

e-Tax・eLTAXは、決算の申告だけでなく、会社を作ったときの届出にも使えます(「法人設立届出書の期限はいつ?」「青色申告の承認申請の期限はいつ?」)。

※ 本サイトはAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。

1. e-Taxの利用者識別番号をとる

e-Taxのホームページから「開始届出書」をオンラインで出すと、16けたの 利用者識別番号 がその場で発行されます。会社としての番号なので、社長個人の番号とは別にとります。

暗証番号も一緒に決めます。番号と暗証番号は、決算のたびに使うので控えておきます。

2. eLTAXの利用者IDをとる

eLTAXのホームページから「利用届出」を出すと、利用者ID が発行されます。提出先の都道府県・市区町村(本店がある自治体など)を登録しておきます。

給与支払報告書や償却資産申告もeLTAXで出せるので、決算の前にとっておくと1月の手続きにも使えます。

3. 代表者の電子証明書を用意する

会社の申告書には、代表者の 電子証明書 で電子署名をします。一人社長の会社では、次のどちらかを使うのが一般的です。

  • 社長のマイナンバーカード(署名用電子証明書)
  • 商業登記電子証明書(法務局が発行する会社の電子証明書。手数料がかかる)

マイナンバーカードを使う場合は、パソコンで読むためのICカードリーダーか、対応するスマホが必要です。署名用電子証明書の暗証番号(6〜16けたの英数字)も確かめておきます。電子証明書は発行から5回目の誕生日までが有効期限なので、切れていないかも確認します。

なお、個人の確定申告で使える「ID・パスワード方式」は、法人の申告では使えません。

4. 申告書を作るソフトを決める

法人税の申告書は、別表や勘定科目内訳明細書など、書類の数が多くなります。作り方は主に2つです。

国税庁のe-Taxソフト

無料。ただしWindowsのパソコンで使うダウンロード版

民間の法人税申告ソフト・会計ソフト

e-TaxとeLTAXに送れるものがある。有料のものが多い

Macを使っている場合は、e-Taxソフトがそのままでは使えません。Macに対応した民間のソフトを選ぶか、Windowsのパソコンを用意します。

地方税の申告書は、eLTAXの「PCdesk」で作れます。

PCdesk ダウンロード版

Windowsで使う。申告書を作って送れる

PCdesk WEB版

ブラウザで使う。届出や納付はできるが、申告書の送信はできない

Macの場合は、地方税の電子申告に対応した民間のソフトを選ぶか、書面で出します。

5. ダイレクト納付を届け出る

ダイレクト納付 は、前もって届け出た会社の口座から、e-Taxの操作で税金を引き落として納める方法です。

届出をしてから使えるようになるまで、1か月ほど かかります。決算の納付に使いたいなら、早めに届け出ます。eLTAXにも、地方税をまとめて納められる電子納税のしくみがあります。

準備しておくと楽なもの

  • 決算書(貸借対照表・損益計算書)のデータ
  • 勘定科目内訳明細書と法人事業概況説明書(法人税の申告で一緒に出す)
  • 前の期の申告書の控え(2期目以降)
  • 中間申告で納めた額(ある場合)

電子申告にしたあとも窓口でできること

電子申告にしても、分からないことは税務署や都道府県税事務所に電話で相談できます。e-Tax・eLTAXそれぞれのヘルプデスクもあります。

決算月ごとの申告期限は「決算月別の年間スケジュール」で確認できます。年末年始に期限がある10月決算の会社は「10月決算の申告期限は2027年1月4日」も参考にしてください。

参考

この記事は一般的な情報です。使える機器やソフトの条件は変わることがあるので、最新の情報はe-Tax・eLTAXの公式サイトで確認してください。